録音編
プリプロ
本歌の録音前にプリプロ(Pre-Production)として仮歌録音をすることを推奨しています。 プリプロダクションはすべての制作をやる前にお試しで制作を行って想定どおり制作が実現できるかチェックする作業です。
初めての歌ってみたの場合、こうしたガイドなどに付き合ってもらえるMIX担当の方を探すと良いと思います。 私も相談をもらえればやれることもありますし、歌ってみたを作ったからといって公開しないといけないわけでもありません。配信の合間で作ろうとするとどうしても録音〜MV作成まで数ヶ月単位でかかってしまいます。まずは制作するとどれくらいの期間や労力がかかるか分かるようになることをおすすめしています。
プリプロの目的
プリプロでは軽めに録音して本歌に入る前のトラブルシュートを行います。
- 録音環境の確認
- 録音プランニング
- テイクデータやりとりの確認
概ねワンコーラスぐらいを軽めに録音して本歌録音で課題になるような点がないかを確認していきます。
低価格のMIX依頼ではプリプロは割愛されます。
参考動画
※動画中では汎用のlive2dモデルを利用させてもらっています
事前に行うもの
- 歌詞カード作成
- オケデータのダウンロード
- プロジェクトセットアップ
- BPM設定
手順
録音のプランニング
- 歌詞カードを見ながら楽曲を聞いて最終の録音に何トラック必要かをメモします
- ハモリパートや特殊部分の録音が必要かをメモします
録音準備
- 食後であれば歯磨きを行ってください
- リップノイズ等が軽減されやすいです
- 飲み物はお水、白湯にしてください
- お茶などは喉の油分が取れてしまいやすいのであまり推奨しません
- 洋服はシャカシャカした衣擦れ音が出ないような服装にする
- イヤリングなど装飾品がヘッドフォンとぶつかるのであれば外す
録音
おおむね全体で3テイクのやり直し範囲内で録音を行います。 単純に歌唱疲れなどでコンディションが変わりやすい為です。集中して録音に挑みましょう。
OKテイクの作成
録音したデータで良い部分を大まかに切り貼りして提出用のOKテイクのトラックを作成します。
書き出し
パートごとに1トラックでプロジェクトの先頭から最後までを書き出したモノラルのWaveデータを書き出します。
必ず書き出しデータのチェックしてください
書き出したデータを再度プロジェクト内の先頭にインポートして配置して意図通り書き出せているかを確認してください。
提出データが間違っているというケースはとても多いです。
提出
名前、日付、楽曲名、パート名が分かる命名だと嬉しいです。複数人から依頼をうける関係上間違いのないファイル名だととても助かります。
ファイルのやりとりはMIX担当の方と事前に取り決めたツールで行ってください。 送信するファイルは主に次のファイルとなります
- パートごとの録音データファイル(wavファイル)
- オフボーカル音源(利用規約確認でダウンロードURLも明記ください)
- 歌詞(どの歌詞を参考にしてるかを確認します)
- README.txt(原曲のURL、希望する編集方針が分かる曲などその他情報)
参照元を明記ください
歌詞が間違っているというのはありがちです。
楽曲によっては歌詞表記と実際の歌では違う内容を歌ってることもよくあります。その場合MIX側ではどの表現を優先しているか判別がつけられません。どの曲バージョンを参考にしているかで編集が変わるので参考元を出すようにしてください。
また、音源などは権利関係が適切なものを利用してください。特にニコカラなどAIでボーカルが除去されたような音源は権利的に利用不可です。
チェック項目
参考としてMIX担当側でチェックするような内容を列記します。大まかにデータ受取時にこうした内容をチェックしていると思っていただければ。
- データ形式に不備がないこと
- メロディが原曲どおりであること
- 発音が大きく間違っていないこと
- 歌詞が記載されないこともあるので明確な発音が不明な部分はありがちです
- 歌唱のタイミングがおおまかにあっていること
- 室内の反響音が過剰でないこと
- マイクの接触音や吹かれなどが入っていないこと
- Fなどの発声でマイクの吹かれが発声しがちです
- 狭い場所で歌ってる場合はマイクとヘッドフォンがぶつかるなどがありがちです
- ヘッドフォンからの漏れ音などが過剰に入っていないこと
- 電源ノイズなどの音が過剰に入っていないこと
- AG03等の電源は別途接続するようにしてください
MIX担当側が歌唱のディレクションをすることはあまりないのですが、一定以上逸脱しているとMIXが難しくなってしまうので再録をお願いすることもあります。再録しなければいけないこともありますが、小さな修正であればEDITでどうにか出来ることも多いです。悩んでテイクを何度も何度も重ねるぐらいであればご相談ください。
プリプロのすすめ
MIXの依頼を受けているとよくみかけるのですが、提出された録音状態が悪くて編集が難しい状態になっていることが多くあります。
編集が難しい場合は再録をお願いする確率が高いです。頑張って録音したフルコーラスデータの再録はなかなか辛いものがあります。
まずはプリプロなどでお互いの録音や編集の認識を合わせてから本歌を録音してもらえると相違が少なくなると思います。